昨日の3月11日で東日本大震災から4年が経ちました。
4年前のあの時、私は訪問介護の仕事で15時訪問予定のお宅があり、車で向かっている最中でした。
ラジオから「関東で地震がありました」と流れてきたものの、正直特に気にもならず聞き流していました。
ラジオからは地震速報がいつもより長めに流れているなと思いながらも、訪問先に到着してそのまま仕事を始めました。
ご利用者さんもお元気そうで、いつものように体調や最近の様子などをうかがいながら仕事をしていたのですが、ベッドの横に置いてあるテレビから、車で聞いていた地震のニュースがずっと流れ続けていました。
仕事が終わり、訪問先を出るころには、テレビのニュースは報道特番に変わっていました。
記憶にあるのは昨年の今頃と十数年前の2回。小さな地震は時々ありますが、このときは震度4くらいだったでしょうか。
幸い大きな被害はありませんでしたが、それでも十数年前の地震のことは時々話題になることがあります。
特別な被害はなくても、十年以上たっても記憶に残っているほど大きな地震が少ないのです。そしてその話題になった時、そこに恐怖感はあまり感じられません。地震で大きな被害を受けたことがないのですから当然です。
話は変わりますが、私は学生時代を関西で過ごしました。
卒論も追い込みの1月16日、所属していたサークル仲間で後輩の成人祝いにと飲み会をしました。2次会は大学から歩いて2分の私が住んでいた学生アパート。翌日そのまま授業に出られますからね。ビール片手にワイワイ騒いで(今思えばお隣さんごめんなさい。読んでないと思いますが。)そのままみんなで雑魚寝をしていました。
明け方、床下から突き上げられるような衝撃で、突然みんなたたき起こされました。そのまま部屋が揺れ続け、みんな訳も分からず動くこともできませんでした。
揺れがおさまり、みんなで外に出てみると、近所の方も皆さん外にいました。
「ものすごい地震だったね」と話した後、部屋に戻ってテレビをつけて、何が起こったかを初めて知りました。
幸いにも私の周りで負傷者はいませんでしたが、同じゼミの仲間で神戸から通っていたヤツは自宅が半壊してしまいました。朝、突然ベッドから放り出され、当時はブラウン管の今より重くて大きなテレビが部屋の端から反対の端まで移動したと言っていました。
「地震、雷、火事、親父」
最近はあまり聞きませんね。昔から怖いものの例えです。
私は一通り経験しましたが、地震の恐ろしさは桁外れです。
昨年深夜の地震の時、正直「ヤバい」と思いました。
おそらく学生時代の経験がなければそんなことは思わなかったはずです。実際、巨大地震を経験するまで、地震を怖いと思ったことはありませんでした。
でも今はその怖さを知ってしまいました。
地震はいつ起こるかわかりません。今この瞬間に起こっても何の不思議もありません。その時、自分の体験が生かせればよいがと、改めて思った一日でした。
できればそんなことがありませんように。
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